ソウルへ。15年ぶりの海外で感じた世界の小ささ。

ソウルに来ています。2泊3日の弾丸旅行。原っぱ大学を立ち上げてから、海外に行く余裕が(時間的、金銭的、精神的に)まったくなかったから、実に15年ぶりくらいの海外。すべてが15年前と違っていました。世界が小さくなった感じ。今日はそんな話。
塚越暁 2026.07.14
誰でも

ソウルに来ています。2泊3日の弾丸旅行。原っぱ大学を立ち上げてから、海外に行く余裕が(時間的、金銭的、精神的に)まったくなかったから、実に15年ぶりくらいの海外。すべてが15年前と違っていました。世界が小さくなった感じ。今日はそんな話。

娘が留学先のフィンランドから帰ってきたのが6月半ば。そして先週からはフィンランドで娘がお世話になったホストファミリーの14歳の日本好き女子が我が家にステイ。娘たちが韓国に行きたいというので、私も同伴することに…(ただの荷物持ち&警護係)。

当然、私のパスポートは切れてしまっていたわけですがパスポート申請のプロセスからして、20年前とは訳が違う。私が大の苦手な公的手続きもAIに聞けばとってもスムーズ。だいたい、マイナンバーカードがあれば面倒な書類は家に居ながらに完了し、あとは取りに行くだけという世界・・・。行政手続きがここまでコンパクトになるんだとおったまげでした(マイナポータルのUIの圧倒的なイマイチさには言いたいことがいろいろあるれども・・・)。

日本からの出国も、韓国への入国もこれまたびっくりするぐらい簡単。機械を相手にパスポート読み込ませたらあっという間に手続きが済む。DXってすごいのね!世界が近くなるのね!(だいぶ時代錯誤の驚きです・・・)。

で、ソウル。暑い。きわめて暑い。
けれども、とても気持ちのいい街。

近代化され高層ビルが立ち並ぶダウンタウンは僕としてはあまり面白くないのだけど、ちょっと街を歩いて旧市街というか問屋街や市場、人々の生活の匂いが漂うエリアを歩くととっても面白い。ローカルなエネルギーが溢れていて、暮らしの集積があって、観光客でもボーダーレスに踏み入れられて。英語が通じるのか通じないのか分からないけど、ときに日本語と英語と韓国語のちゃんぽんで会話が成立する世界。

娘はフィンランドに10カ月、行っていたのだけど、なぜか、向こうで韓国語が上達していて、ローカルのおじさん、おばさんと平気で韓国語でやりとりをする。恐れを知らずあれこれ道を聞いたり値段を確認する。すっかり私は、自分で考えることを放棄した無力な観光客。娘に交渉を任せ、道案内を任せ、あとから金魚の糞みたいについていくのがやっと。

フィンランドから来た彼女とは姉妹のようにペラペラ英語で話し、私や妻とは間髪入れず日本語でやり取りしたかと思うと、突然大声で韓国語で現地の人に語り掛ける。17歳の成長がまぶしく、頼もしかったのであります。

「地球の歩き方」も「ロンリープラネット」もいらない海外旅行。グーグルマップがあればどこでもいける。美味しい店はChatGPTに聞けば、観光客向けのぼったくり店ではなくローカルに評判の本当においしいお店にたどり着ける。そもそも、インターネット回線がつながらないと慌てるとか、ネットカフェを探して何とかメールをチェックするなんてこともない…。

なんか、世界が近い。世界が小さい。

タクシーにしてもお店にしても20年前のような、ぼったくられるかどうかギリギリのせめぎ合い、みたいなのがないし、街を出歩く際の妙な緊張感みたいなものが全然ない。これがソウルという街が安心して行動できる整った場所だからなのか、韓国語を話せる娘が一緒だからなのか、そもそも韓国と日本は風土も文化も近いからなのか、その全部が理由なのか、私には判断がつきません。

今も、ホテルのラウンジで、雨が降るソウルの街並みを見下ろしながら、クーラーの効いた快適なラウンジでこの文章を書いています。このホテルの快適さと、パッと見渡す視界にハングルが映らなければここがどこの国かまるで分らない。僕の日常がそのまま、場所だけを変えている感じ。LINEも通じるし、メールもメッセンジャーも何のストレスもなく確認できる(これが本当のノマドワーカーか!)。

でも、街に出て、においをかいで、屋台でご飯をいただくと、そこではその土地の息遣いみたいなものを感じる。これはやはり現地でしか感じられないものなんだな。世界が小さく、世界が似てきたからこそ、その場でしか感じられない五感で受け取るものが大きいのよね。その場でいただく韓国料理はどれも非常に美味でした。そして、ローカルな方々とのほんの一瞬の交流は非常に気持ちいいものでした。

そして、先ほどまで行っていた公衆浴場&サウナは日本のスーパー銭湯みたいな場で、まったくもって外向きの顔をしていなくて、ローカルとビジターが入り交ざって「裸の付き合い」をしている感じで、非常によかったです。

韓国、いい国だな。ソウル、いい街だな。

そして、もっと気楽に海外にフラっと行ったらいいんだな、と改めて思いました。どこでも仕事はできるし、その場でしか感じられないことがたぶん、ある。

無料で「原っぱ大学 ガクチョー塚越の「つれづれ通信」」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
創業11周年。ずっと同じことを言ってるね
誰でも
すごいものが、すごくない世界へようこそ。
誰でも
「急に具合が悪くなる」の眼差しについて。
誰でも
2026年。今こそ、「余」を復権しよう。
誰でも
お母さん、(AIと)対話するんだよ。
誰でも
誰もが「最適解」にたどり着ける社会で。
誰でも
本当に大切なことは、言葉にならない。
誰でも
AIとの業務改善。ボトルネックが自分だった件。