僕の言葉が行方不明な、今日この頃。

私は自分の文章を書くときに「鮮度」と「スイッチ」を大事にしているようです。これが一般的なことなのか、私独自のこだわりなのかよくわかりません。

「鮮度」はその時に書きたいと思ったことじゃないと書けない。あらかじめネタ帳にネタを用意しておくということがどうにも苦手。鮮度が大事なんです。その時の自分の感じていること、言葉にしたがっていることがないとどうにも着手できないのであります。

もうひとつ「スイッチ」。こっちのほうがさらにややこしくて、よくわからないのですが、スイッチが入らないと筆が進んでいきません。どうやってスイッチがはいるのか、自分でもよくわからないのだけど、「入った」ときと「入っていない」ときの違いだけは判る。そして、「入っていない」ときの文章はとても世に出せるものではないのです。

なんとなく、スイッチが入るときのゆるやかな傾向はあって…。

　①運転しているとき。
　②お風呂に入っているとき。
　③意味も分からず言葉を書きなぐっているとき。

何か目的に向かって文章を書こうとするのはなくて、そういう「目的」みたいなものを放棄して、手を動かしたり、ぼーっとしているときに浮かぶのであります。ちなみに、私はサーフィンが大好きなのですが、サーフィンをしているときは絶対にスイッチは入りません。そういう「好き」な領域でない、なんとなく、ぼーっと手を動かしているときになんとなく、文章のことを考えているとスイッチがはいるようです。アンコントローラブル。

そして最近は、僕の言葉が行方不明…。

なんとなく、フィットする言葉が見当たらない、出たがっている言葉がどこか、奥の方に潜り込んでしまっている。2年間、こうして文章を定期的に書き続けているとそういうこともある、ということが分かってきました。昔は焦っておりましたが、最近は受け入れております。そのうちに熟成されて出てくる。今は、醸成しているタイミング。

最近、誰かと話をしているときに「時間をかけることの価値」の話になりました（いつだったか、どなただったか失念）。時間をかけられること、時間をかけて熟成することは身体をもった人間の特権だよね、みたいな話だった気がします。AIは時間を超越しちゃうから。もちろん、物理的な処理の時間はかかケースはあるけれど、それは演算処理の時間であり、変化しながらあっちゃこっちゃ思考が飛ぶ人間が感じる時間とは異なるものだから。

その意味で、時間をかけざるを得ないこと、時間がかかること、言葉が思うように出てこない時期があること、そのどれもが、人間らしく素晴らしいことなのだと全肯定の思いに至るのであります。

誰の役にも立たなそうなこんな文章にお付き合いくださってありがとうございます。そうそう、ちょうど、半年に1回のしいたけ占いさんの2025年下半期の占いがでたタイミングでした。

しいたけ占いさんの言葉は本当に優しくて好き。丁寧に、人を傷つけずに応援する言葉を紡ごうと細心の注意と努力を重ねて世に出されている言葉たちなんだろうな、と想像します。

ワタクシ、牡羊座。牡羊座向けの言葉にこんなことが書いてありました↓

「言葉が行方不明」という今の自分の感じとフィットする文章だなと感じるのであります。星占いのことはよくか分からないけど、こうやってフィットする言葉を世に出せるのってすごいなぁ。

というわけで、今日は僕の言葉が行方不明になっております。そしてそのことをそのまんまに、しばらく置いておいてみようと思っております、というお話でした。