自分の人生を生きること、時間について。
昨日(1月8日)はスタッフと逗子のフィールドで新年会でした。その場に来てくれたもう10年以上、原っぱ大学スタッフとして携わってくれているこーちゃん(31歳・男性・1児の父)と話していて感じたこと。生きることと時間について。
今年で私たちが法人化して丸9年。一番最初の原っぱ大学のイベントからはもうじき12年になります。こーちゃんはそれこそ、原っぱ大学の立ち上げ当初、彼が学生だった頃からのお付き合い。もう10年以上の関係。なんだかとても感慨深いものがありました。
こーちゃんと話していると彼が学生だった当時のピュアなエネルギーが懐かしく、今日もそんな昔話になりました。おそらくちょうど10年ぐらい前。彼と、もうひとり学生スタッフを載せて僕が車を運転していたときのこと。ふいに後席の二人が言い争いをはじめました。普段穏やかな二人が思いをぶつけあっているのをみて、なんだか心が熱くなった、ということだけを憶えていました(言い争いの内容は忘れてしまってました)。
その話をこーちゃんに振るとこーちゃんもはっきりと覚えていて。確か二人とも就職活動中。もう一人の彼は体育会所属でそのまま先輩のつてでいわゆる有名企業をあちこち受けていた様子。こーちゃんはもっと根源的に立ち返って、そもそも就職はなんでするんだっけ、みたいなこととかお膳立てされた就活レースに乗る意味はなんなのか、みたいなことを考えていた模様(←僕の解釈が入ってます)。こーちゃん曰く、「根本的なことを考えないで、とりあえず就職する、みたいなの納得いかなかったんだと思います。何も考えず『優良企業』に就職するような同世代に対してはもっと深く考えろよ、みたいなことを思っていた気がする」。
そんな当時のこーちゃんの話を聞いていて、この子は果たして就職とかするのかな?なんて思っていたのを思い出しました。
あれから10年。
一児の父となったこーちゃんが芯のある自信とともにこの10年を振り返ってくれました。
「1回目の就職は失敗しちゃったのだけど、その経験も含めて、今があると思えるんです。思えば、ずっと変わらず、手触りのある実感やつながりを仕事に求めていたんだと思います。大きな仕事、というよりは顔の見える関係。地元で働き続けて、関係を広げて深め続けてきて今があって。2026年か2027年かにあの頃から見続けてきた夢をカタチにする、そんな風に思えるところまできました。」
「あの当時の選択も悪くなかったと思います。だって今こんなだから」ってはにかみながら自分を指すこーちゃんをみて心が震えました。かっこよすぎる。
正解が見えていたわけでもなくて。ルートがあったわけでもなくて。でも自分がやりたいなんとなくの方向と、やりたくないことはたぶん明確で。その感覚、感性に正直に生きてきて。しかもその先の実現したいこと、を見失わずに持ち続けて。
「その時々の判断に『将来の夢』みたいなものがあったわけではなくて、目の前のことを考えて選択してきたけど、気づいたらこの場所に立っていたという感じ」
自分の心に従って時間を重ねることの尊さよ。小さな積み重ねがたどり着かせてくれる場所の素晴らしさよ。ロジカルに選びとるということではなくて、感じることに正直に。ときに失敗することも回り道することもあるけど、振り返ってみると自分の道になっている。生きるってそういうことですな。
病に伏していた正月、なんかのきっかけで流れてきた「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」っていうyoutube チャンネルがかなり面白く。いつもyoutubeの人の話は倍速で聞いてしまうのだけど、インタビュイーの息遣いを聞きたくて1本1時間ぐらいなのですが、そのままのスピードで聞いておりました。
僕がこの正月に観たのはこの3名の方のインタビュー。
・猿岩石の森脇さん
・ラッパーの呂布カルマさん
・田代まさしさん
もちろん、編集されているし、すべてが事実というわけではないかもしれないし、語られていないことも山ほどあるのだろうけど。三者とも自分の現在地をそのまんまに受け入れて生きようとしている。いいも悪いもあったけど、今。
皆さん共通して、運だったり転機だったりご縁だったり、人生悲喜こもごもと書いてしまうとそれまでだけど。いろいろあったけど、人のせいにせずに自分の人生を生きているところがかっこいい。こーちゃんに感じた格好良さもそこだろうな。
自分の人生を生きる。
たぶんそれはいつでも始められるし、遅すぎるなんてこともないんだな。
※本文中のこーちゃんの言葉はワタクシの受け取り・解釈フィルターが入ってます!あしからず。
10年前、2014年のこーちゃん。真剣に未来を、自分の人生を考え続けていた青年に「君の未来は明るいぜ!」と伝えたいな。
すでに登録済みの方は こちら