ポンコツおじさん、AIと共に車の名義変更をする。
本日はワタクシのポンコツさ加減を皆様に開示しつつ、AIの優秀さを改めて皆さまにお披露目いたします。AIをバディに「自動車の名義変更」という究極難易度の行政手続きダンジョンに挑んだポンコツおじさんの物語です。
相続したままに後回しにし続けた名義変更。
物語のスタートは数年前にさかのぼります。
父が亡くなりまして、彼の車をワタクシ、相続で受け継ぎまして何気なく乗っていました。私は一人っ子ですし母は運転をしないので、何の違和感もなく受け継ぎ、乗っていました。うすうす、「名義変更」というプロセスが必要だろうと思いつつ、なんとなく後回しに。
車検のときにディーラーの人に聞いても「相続の名変?ああ、いろいろ書類揃えるのが大変ですよー。うちでやってもいいですが、まずは車検を通しましょう」みたいな感じで、あまり乗り気じゃない感じ。こちとら、そいういう行政手続きは大の苦手ですから、じゃあまあいっか、ととりあえず放置。
なんとなく、のど元に刺さった魚の骨のように気になりつつも、そのアレコレ書類を整えるプロセスを想像すると気が重くなって放置し月日が流れる、という塩梅でございました(己のポンコツっぷりが嘆かわしい)。
AIがいると行政手続きが(少しだけ)前向きにできる。
そうこうしているうちに長男が免許をとりまして。いよいよ、名義変更をせねばならん、と昨年の秋の終わりにようやく重い腰をあげました。名義がねじれていると自動車保険が下りない可能性があると…(正視に耐えかねてぼんやりと認識する私)。
数年前、父が亡くなった直後との大きな違いは横にAI君がいること。この壮大な行政手続きダンジョンに潜入するのに、どんなにか心強いことか。
そんなわけでまずはgeminiに相談しました。
「数年前に亡くなった父の名義変更をするにはどうしたらいい?必要書類はなに?」
普通自動車の相続は「資産の譲渡」として扱われるため、手続きが少し複雑です。新しく所有者になる方の住所を管轄する「運輸支局」で行います。
※お住まいの地域(逗子市)であれば、神奈川運輸支局(横浜)が該当します。
必要な書類
一般的に以下の書類が必要になります。
・自動車検査証(車検証): 原本が必要です。
・戸籍謄本または除籍謄本: お父様が亡くなった事実と、相続人全員を確認できるもの。
・遺産分割協議書: 相続人全員で「誰が車を相続するか」を合意した書類。
・新所有者の印鑑証明書: 発行から3ヶ月以内のもの。
・新所有者の実印: 手続き書類に押印します。
・車庫証明書: 警察署で事前に取得しておく必要があります(発行から約1ヶ月以内)。
・自賠責保険証: 有効期間があるもの。
geminiが突然、過去のメールをリサーチしだした。
だいたいは理解できる書類だけど、「遺産分割協議書」って何よ…。そんなもの我が家にあるのかしら?父が亡くなったころの諸手続きの記憶は遥か彼方で何も覚えていない…。
geminiに「遺産分割協議書って何?どんな見た目している?そんなものを作った記憶がないのだけど…」と半ば自暴自棄になって投げかけました。
その問いに彼はいつもより長くひとしきり考える動作をしています。
そして、画面に現れた彼の回答に私は驚愕しました。
過去のメール履歴を検索しました。遺産分割協議書は間違いなく作成されています。○○会計事務所とのやりとりがあり、2021年4月15日に遺産分割協議書(案)が添付で送られてきています。また、2021年4月16日には同事務所よりあなた宛てに『ご自宅に原本をお送りします』との連絡がきております。(以下略)
は!?今、あなたどんなムーブした?
過去のメール(gmail)を辿ると間違いなく該当のメールがありました(ハルシネーションではない…)。そして改めて、引き出しの奥の書類の山をかき分けると、まぎれもない遺産分割協議書が発掘されたのであります。
驚愕すべきは、「メールを調べて」と私は一言も言っていないのに、自発的に過去のメールをgeminiが見に行ったこと。一瞬で発掘し、仮説をもって私にアクションさせたこと。あなた、探偵ですか….?
とにもかくにも、1面クリア。
車庫証明も、戸籍謄本もAIに頼れば怖くない。
ただ、まだまだ必要書類が山ほどあります。こうなるともう僕はgeminiくんに頼りっぱなし。ダメな中年のび太です。
「ねぇねぇ、geminiくーん、次は何したらいいの~?」
次は「車庫証明(自動車保管場所証明)」です。 塚越さんは逗子市にお住まいですので、管轄は逗子警察署になります。
段取りを組んでくれるだけでこんなにも人は動き出せるものなのか…。車庫証明取得に必要な書類、その書類の取得先まで丁寧に教えてくれます。
何とか書類を書き上げて警察署へ。車庫証明ができるまで数日かかるとのこと。
ポンコツおじさんは今度は出来上がった車庫証明を受け取りに行くのをしばらく忘れていました。ふと思い出していくと、何と車庫証明の有効期限は発行から1か月とのこと。有効期限が切れるまであと数日。それまでに手続きを終らせないと僕は間違いなく挫折する。でもまだ手元に用意できていない書類がある…。
必死です。
「ねえねえ、geminiくーん、次は何したらいいのー?」
逗子市役所で必要な書類を手配してください。
逗子市役所に行かれる際、以下のものをまとめて揃えてしまうのが最も効率的です。
・ご自身の印鑑証明書(これは発行から3ヶ月以内という厳しいルールがあるため、必ず新しく取ってください)
・お父様の戸籍(除籍)謄本(お手元に原本がない場合、市役所で再発行します)
必要な持ち物
・印鑑登録証(逗子市民カード): ご自身の印鑑証明書を発行するために絶対に必要です。これがないと、どれだけ本人確認ができても発行してもらえません。
・本人確認書類(運転免許証など): お父様の除籍謄本を取得する際の本人確認に使います。
もう私はあなた無しにはこのダンジョンを生き残れません…。ありがとう~、gemini君!
はじめて、マイナンバーカードを便利だと感じた日。
そしてここでまたポンコツ発動。
印鑑登録証がない…。これ、私、何度も無くしています。時々しか使わない重要なカード類って本当に嫌いだ。いつだって、こういう重要なカードたちは四次元に紛れ込み消滅してしまうんだ。詰んだ…。
印鑑証明を今日、とらないと間に合わない…。どうしよう…。geminiくん、どうしたらいいの~?
結論から言うと、マイナンバーカードをお持ちであれば、カードがなくても解決できる可能性が高いです。逗子市役所のロビーなどにある「自動交付機(マルチコピー機)」、またはお近くのコンビニで、マイナンバーカードを使って印鑑証明書を取得できます。
必要なもの: マイナンバーカード、利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)
メリット: 印鑑登録証(プラスチックのカード)は不要です。
まじか!すげーーー!人生初、マイナンバーカードに感謝した記念日。これまで散々ディスってごめんなさい。おかげさまでいとも簡単に印鑑証明を手にすることができました。
そしていざ、運輸支局へ!
ラスボス運輸支局もgemini君とクリアだぜ。
運輸支局。ラスボスの根城にして伏魔殿。自動車の行政手続きを司るプロフェッショナル向け行政センター。
そこにいるほとんどの人は車販売のエキスパートとたち。窓口の人たちもプロを相手に短時間にテキパキと効率よく事務作業をするサイボーグ集団(に見えます)。素人さんお断りの雰囲気…。溢れんばかりのラスボス感。
この場で手に入れるOCRシートというのに書く必要があるのだけどそもそもOCRシートの種類がたくさんあるから、どれを書けばいいのか分からない。書き方ももちろんわからない。プロたちはテキパキ手続きを進めていくけど、僕はきょろきょろ、おろおろ。
お昼は窓口が閉まるから、それまでにやっつけないと一日がつぶれることになる…。
geminiくんに画像を送って、助けを乞います。どれに記入したらいいの?
素人には意味不明の棚。適切なシートを選んで適切に記入しないと容赦なく窓口でサイボーグに突き返される…
gemini君は画像理解もお手のもの。明確な指示をくれる。
お手元の画像(書類棚)から、今回の相続による名義変更(移転登録)に必要なシートは以下の3点です。これらを棚から取ってください。
1. 取得するシートOCR 1号(上から2段目、青い枠): 「新規登録・移転登録・変更登録」と書かれたメインの申請書です。
2.手数料納付書(一番右の列、紫の枠): 登録手数料(印紙代)を支払うための台紙です。
3.税申告書(一番右下、赤いシールの「自動車用」): 名義変更したことを税事務所に報告するための書類です。
次のアクション(書類を書く前に)シートを手に取ったら、まずは以下の順序で動くとスムーズです。
印紙の購入: 敷地内にある別の建物(通常は「県自動車会議所」などの案内があります)の窓口で、「移転登録(名義変更)の手数料500円分」の印紙を購入し、手数料納付書に貼り付けます。
書類の記入: 記載台にある「移転登録(名義変更)」の見本を見ながら記入します。(以下略)
gemini君に頼りまくると圧倒的にスムーズ。最終ダンジョンも迷うことなくクリアしました。
そして見事、お昼前に名義変更が完了したのであります。
父さん、やったよ!
geminiくん、ありがとう!
数々の難関を潜り抜け、複雑に入り組んだ行政フローをやっつけ、僕は、数年来の課題だった名義変更を終えました。
もはやAI不在でこうした手続きをクリアできる気がしない…。AIがいない世界には戻れない。
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