経営が「楽しい」と初めて思えた。

2025年が終りますな。ゲームのルールがどんどん書き換わっていくことを実感した1年。そういう環境が自分はワクワクするんだなって思った。会社を作って丸10年。初めて「経営」が楽しいかも、と思えた年でもありました(ようやく!)。
塚越暁 2025.12.30
誰でも

2025年が終りますな。ゲームのルールがどんどん書き換わっていくことを実感した1年。そういう環境が自分はワクワクするんだなって思った。会社を作って丸10年。初めて「経営」が楽しいかも、と思えた年でもありました(ようやく!)。

経営はドラゴンボール。落ちるべき穴に全部落ちた。

私、気づけば10年、小さな会社をやっております。その時間は自分の社会人キャリアの半分を占めており、会社員だったころの自分の記憶ははるか彼方、おぼろげになりつつあります。

「経営者」とは名ばかり。いつだってキャッシュ不足、ビジネスモデルもあるんだかないんだか、という小さな会社経営において、落ちるべき穴にはすべて落ち続けてきた自負があります。読みの甘さ、詰めの甘さ、見立ての甘さ、戦略性のなさ…。あとから見返せば「そりゃそのムーブをしていたら穴に落ちるよ」と思えるのだけど、そのタイミングでは周囲が見えてないからことごとくハマる。

経営はドラゴンボール。

誰が言ったのかわかりませんが、本当にその通り。タオパイパイ、海王様、魔人ブー…。その時は必死に自分の力を出し切って闘っているつもりでも上には上がいて、上のレベルから見下ろすと全部答えが見えていること。適切に動けば回避できるトラブルばかり。でもやり切らないと次のステージに上がれない。

本音では「経営」なんてやりたくないもん。

そんなドラゴンボールごっこで傷だらけになってきた自分。本音で言うと経営なんてやりたくない、ってのがずーっと心の奥底にあり続けたんだと思う。

原っぱ大学という場を200%愛している。その場に立つ「ガクチョー」という立場も好き。自分が信じることが仕事になっているという環境も気持ちいい(だから会社員には戻りたくない)。

ただ、いわゆる「経営」というのはどうにもよくわからなくて、自分が苦手だと思い込んで、なるべくやらずに済みたい、なんとかやり過ごしたい、そんな思いがずーっとあったのだと思います(よく10年続いたな…)。

2024年後半から2025年は大いなる痛みを伴いながらチームを小さくした(せざるを得なかった)時期でした。感情的にも、実際の仕事的にもそれはそれは苦しいプロセスだったのだけど、その結果としてこれまでと違う景色が見えた。

痛みの先にようやく、会社に利益が残る形が見えた。

こうすればいいのかってのがやっと少しわかった。自分たちにとって適切なサイズ、適切な成長スピードというものが実感をもって見えた気がした。それは他者から見ると極めて小さいサイズだし、止まっているような成長スピードなのかもしれないけど…。

それでいい、それでしかいられない、というある種の「諦め」の先に見えた形。

「ドラゴンボール」から「ドラえもん」へ。

そして2025年、そんな出来損ない経営者を大いに助けれてくれ、未来への希望を見せてくれたのは生成AIです。1年間、本当にたくさんAIに触ったし、失敗も重ね続けた結果として…、年末のこのタイミングでAIが隣にいる小さな会社経営の形ができつつあります。

AIには感情がない。淡々と業務をこなせる。確実にアウトプットにたどり着く。これは私に圧倒的に欠けていること。私の欠損の大部分をAIとの協働作業で乗り越えていけることが見えた。あとはよろしく、と完全にお任せするのではなく、すぐ隣にいるパートナーとして相談して意見を聞いてプログラムを構築して、そのうえで自分が判断して前にすすむ。

そのAIとの程よい距離感が、分かりつつある2025年末。

君はドラえもんじゃないか!

あんなこといいな、できたらいいな♪
「はい、タケコプター!」

ドラえもんと一緒に「経営」を進めていくのは素直に楽しい。ワクワクする。こんな秘密の道具があったらどうだろう?じゃあそれやってみようか?とアイディアを交換しながら、自分たちに最適な形へ経営をアップデートしていく。「ストレス」や「ボトルネック」に気づくとそれをワクワクに昇華させる方法を編み出していける。そのプロセス自体が楽しい。経営、めちゃ楽しいじゃないか。

そうか、ワタクシはこれまで「ドラゴンボール」の悟空になりたかったんだな。でもそのストーリーはどうにも自分にはフィットしていなかった。無理をしていた。2025年、ワタクシは悟空を諦めてのび太でいいんだ、と素で思えた。

「ドラゴンボール」から「ドラえもん」の世界へ完全移行。

だから、ワクワクするんだ。

AIと一緒に、形を変え続ける経営だ。

抽象的な話でスミマセン。ちょっとだけ具体的な話をすると…。今、私がAIとやっている経営はこんな感じ(構想フェーズ含む)↓

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■財務・経理
・財務データ管理 HMC
・伝票管理 HMC

■人事
・シフト調整 HMC
・勤務とりまとめ HMC
・請求書処理・人件費計算 HMC

■マーケティング
・売上管理、請求 HMC
・SNS運用 GPT

■事業運用
・会議録&資料作成  Gemini
・計画策定      Gemini&HMC

■秘書
・郵便物開封&タスク化 HMC
・スケジュール管理 Gemini&HMC
・私個人の経費精算 HMC
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HMCというのは「Harappa Management Cockpit」の略でAIと一緒に構築している経営マネジメントシステム(←かっこいいでしょ!)。様々な外部アプリに依存している経営データをAPIで抜き取ってきて1か所で確認できるということ、財務処理や人事処理というデータ処理定型作業のストレスを軽減するということ。その結果として、確実・着実な経営を継続することを目的に作っています。

この仕組の重要なポイントは3つ。格好良く表現すると…
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哲学① Human-in-the-Loop(人間が手綱を握る):AIに全てを丸投げするのではなく、AIを優秀なオペレーターとして配置し、人間はコックピットで最終判断と監視を行う。

哲学② Agile & Perpetual(運用と開発の一体化):システムは完成しない。日々の業務の中でAIと共にコードを修正し、機能を拡張し続ける「育てるシステム」である。

哲学③ Orchestration(分散からの統合):各所に散らばる経営データ(売上、勤怠、顧客情報)をAPIで吸い上げ、一箇所で可視化・操作する。
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このドラえもんスタイルの経営はたぶん、まだ世の中に「型」がない。だからカリン様も海王様も魔人ブーもいないフロンティア。正解を誰も知らない領域。その最先端で試行錯誤するのって「オラ、ワクワクすっぞー」という感じでございます。

2026年も楽しみだ。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

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