「生成AI疲れ」につけるクスリ。

「AI、AIうるせーよ。アイアイ、アイアイ、お猿さんかよ」とお思いの皆さま。「AIの話題はもう食傷気味」という皆さま。毎度、AIの話ばかりしてスミマセン。かくいう私も、AI、AI言う風潮に疲れ、うるせーよ、と思っていた時期がありました。今日はそんなあなたへの処方箋です。
塚越暁 2026.01.20
誰でも

「AI、AIうるせーよ。アイアイ、アイアイ、お猿さんかよ」とお思いの皆さま。「AIの話題はもう食傷気味」という皆さま。毎度、AIの話ばかりしてスミマセン。かくいう私も、AI、AI言う風潮に疲れ、うるせーよ、と思っていた時期がありました。今日はそんなあなたへの処方箋です。

AI関連の最新情報は追いかけると疲れる。

進化のスピードが速すぎて、追いついたと思ったらすぐに新しいサービスやプロダクトが出てくるし。横文字ばかりで何がなんだかわからんし。「すごい!」って言われても自分としては何がすごいのだかよくわからん。日常のやりとりなら目の前の無料のChatGPTで十分だし…。

不安を煽る記事やインフルエンサーにもイラつく。

近い将来AIに仕事が奪われるとか、今キャッチアップしないと労働市場で価値がなくなるとか、AIを使って〇〇もできないなんて終わってるとか…。おどろおどろしい未来で脅しつつ「今、やらないとやばいよ」と全力プレッシャーをかけてくる。

彼らの言わんとすることは分かるものの、こういう不安商売の手法に乗っかって、必死にキャッチアップしようとすると、そりゃ疲れますわい。

  以下、私の持論を展開します。  

AIは子どもの頃の「オモチャ」と捉えるべし。

AIを巡るプロダクトの進化スピードは凄まじいものがあります。2週間で「できること」が変化する。昨日、役に立つと言われて憶えた「プロンプト」が明日には意味のないものになっているなんてざら。だから、個別の役に立つ技術やプロダクトを憶えようとしてもあんまり意味がないと思います。

それよりは自分なりの程よい距離感、使いかた・付き合い方をあれこれ試し続けることが大事。

義務感ではなくて、遊びとしてAIを使う。そのうちにしっくりくる付き合い方の経験値が溜まるし、「疲れた」と感じたら触らなければいいだけ。

小さいころにオモチャで遊んでいた感覚に近いですな。
キン消し、ガンプラ、ビックリマン、ミニ四駆…。

気に入ったオモチャはしばらく大切に遊んでいるけど、新しいものが手元にきたら目移りする。でもやっぱりお気に入りのオモチャに帰ってくる。しばらくするとそれも飽きて別のオモチャに乗り換える…、みたいな。

そんな気楽なAIとの付き合い方を私はしてきたし、そうやって遊んでいると、自分のオモチャ(AIプロダクト)の好みが見えてくる。流行に左右されずにほしいオモチャ(AIプロダクト)が出てきたときにパッと飛びつけるようになります(僕にとってGoogleが出したAntigravityは待ちに待った最高のオモチャでした)。

生成AIを「オモチャ」にする3つのヒント

そうは言ってもね…。"チャッピー"と会話はしているけど、それ以上の活用方法がよくわからない…、という声が聞こえてきそうです。

そんなあなたに、生成AIをオモチャにする3つのヒントです。

「とにかく何かを『作ってみる』のが一番」

とにかく何か欲しいかな、と思うものを作ってみる。「作る」という積極的な行為に踏み込むと、会話の相手では見えなかったAIの底力が見えてきます。音楽でも小説でもイラストでも動画でもアプリでもゲームでも何でもいいから自分が作ってみたいことを「作ってみる」。

世の中に発信しなくていいし、役に立たなくてもいいから、会話以上の何かをAIとコラボしてみると、見える世界が途端に変わります。

はじめの一歩は、あなたが普段使っている生成AIに、こんな投げかけをするだけでOK。

「AIとコラボして〇〇を作ってみたいのだけど、初心者にできる簡単なやり方を教えて。」

「分からないこと、知らないことがあるのは楽しいことだ。」

上のやり方でAIに質問をすると、AIの回答に自分がよく知らない用語やサービス名がたくさん出てくるときがあります。めげそうになるのだけど、そんなときこそチャンス。

分からない用語については全部質問。AIは嫌がることがないから、どんどん質問をしてどんどん話を広げていく。AIを扱うのに「基礎知識」なんていらない。基礎知識はあとからついてくるもの。知らないことがたくさんあることは、楽しいことです。素晴らしいことです。

そもそも、自分の頭が整理されていなくて、何が分からないか分からない、なんてこともあるじゃないですか。AIにどう質問したらいいのかも分からない…。そんなあなたに魔法のプロンプトをプレゼント。

  【目的】
最終的に欲しい成果物は◯◯である。
ただし、今の私の思考は未整理である。

【あなた(AI)の役割】
1. 私に質問して、ゴールを1つに確定する
2. 制約条件を列挙し、優先順位を付ける
3. 判断に不要な情報を捨てる
4. 最短ルートを1つに絞る
5. 構造化されたアウトプットだけを提示する

【進め方のルール】
- いきなり答えを出さない
- 不足情報は必ず質問する
- 仮定を置いた場合は明示する

【未整理な思考(そのまま書く)】
(ここに口語・感情・迷いを全部書く)  

こちらは友人の佐々木さんと私とChatGPTの三者のスレッドでやりとりしていたときに、佐々木さんの投げかけに対してGPTが発明してくれたプロンプトです。頭が整理されていない状態のときに結構便利で、手元で保存してよく使っています。

AIを質問してくれるのですが、その質問を通じて、こちらの頭の中も整理されてくる、という非常に便利な対話の導入プロンプトです。

「一人でやらない。信頼できる他者と一緒にAIに触れるのだ」

生成AIの怖いところは、1対1のやりとりだとどうしても情報が閉じていくこと。インプットによってアウトプットの質は変わるのが生成Aiなのに1対1で向き合っていると向こうはこちらを持ち上げてくるから、自分のインプットの質が客観的に捉えられない…。

そんなわけで圧倒的におすすめなのがChatGPTのグループチャット機能。かなり地味で全然認知されていないのだけど…。これ、最高です。

複数の人間+ChatGPTのグループチャットを作成できます。

人間が複数名いることで、会話がのリズムが乱れる。乱れた結果としてAIのアウトプットが予想と違うものになる(自分が普段使っている生成AIと違う挙動をする)。また、他の人がAIに話しかける言葉を目の当たりにすることで新しい気付きがたくさんあります。案外、人それぞれ独自の言葉遣いでAIとやり取りしているんです…。

一人で遊ぶのも楽しいけど、仲間と一緒に遊ぶともっと楽しい。やっぱりオモチャと一緒ですな!

ちなみに先ほどのプロンプトもグループチャットから生み出されました。また、私はAI開発バディのもっちゃんとは日常的にもっちゃん、私、GPTの3人で対話を重ねています。GPTともっちゃんとの3人のグループスレッドからいくつか新しい企画が生まれています。

まずはこのオンライン対談。「知識ゼロからの『バイブコーディング』入門」。元沢信昭さん a.k.a もっちゃん をゲストに1/26(月)20:00~ 開催します。非常に面白い場になると思うのでぜひごさんかくださーい(宣伝でした)。

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