創業して8年。「社長」になります。

私たちのHARAPPA株式会社が先日、7/16で創業8周年を迎えました。毎年、毎年、果たして今年は年を越せるか…、と思いながらギリギリで経営し続けて早、8年。それはそれはいろんなことがたくさんありました。関わってくださった、見守ってくださったすべての皆さまに感謝をして今年もひとつ、年を重ねられたことをご報告します。
原っぱ大学 ガクチョー ツカコシ 2023.07.18
誰でも

私たちのHARAPPA株式会社が先日、7/16で創業8周年を迎えました。毎年、毎年、果たして今年は年を越せるか…、と思いながらギリギリで経営し続けて早、8年。それはそれはいろんなことがたくさんありました。関わってくださった、見守ってくださったすべての皆さまに感謝をして今年もひとつ、年を重ねられたことをご報告します。

2015年2月に逗子でフィジビリティ的にスタートした会員制プログラム「原っぱ大学 第0期」が思いのほか大きな手ごたえを得ることができまして、満を持して創業パートナーの志村圭子さんと出資金を出し合って法人登記したのが2015年の7月16日でした。

いつか僕らが取り組んでいる「原っぱ」という思想を海外に、という夢を込めて会社名を英字で「HARAPPA」としたんです。その夢の実現はまだ先になりそうですが、会社が存続していることにまず感謝。

この8年間、経営者が落ちると想定されるであろう穴という穴に徹底して落ちまくってきました。ちゃんと考えておけば避けられる穴ばかりなのだけど…、どうやら穴に落ちないと学ばない性質のようです。先回りして考えるのが不得手。

お金のこと、人間関係のこと、契約のこと、手続きのこと、法律のこと…。今だから笑って話せることもあれば、もうちょっと触れたくないこともあります。

失敗エピソードは事欠かないのですが、一番大きかった危機は2020年。コロナ最初の年の夏の終わりのことです。緊急事態宣言が何度も出され、あっちゃらこっちゃらがロックダウンとなったり、県またぎ移動禁止とかお触れが出たり。県をまたいで多くの人が集まる活動だった私たちは大打撃を受けました。

それでも何とか場を開き続けた夏。終わりごろにふと会社の通帳を見ると残高が運転資金の1か月分あるかないか…。資金ショートの可能性は夏前から薄々に気づいていたのだけど正視できず見て見ぬふりをしていました(←この時点で終わってる…)。

その後に大きな収入の見通しもなく。月々のキャッシュアウトを考えるとどう考えても続けていくことができない…。ああ、もうおしまいだと絶望的な気分になってパートナーの圭子ちゃんを呼び出して「もう終わりです。終わりにしようと思います…」と蚊の鳴くような声で伝えました。

その瞬間、彼女は僕を一笑に付しました。「ははは!何諦めちゃってんの?ここからが勝負でしょ、できること全部やるよ!」

あたくしは一人、どよーんと思い詰めてもうおしまい…、と思ってこれでおしまいにしようと話に行ったのに「ここからがスタートだ」って笑ってくれたことにどれだけ救われたことか。

実際、その時の僕は余裕がまったくなく、想像もつかなかったけど、世の経営者の皆さんは本当にギリギリのキャッシュ状態でもあきらめず、這いつくばって復活するということを皆さん、当たり前のようにやっている。みんな言わないから表面を見ていると気づかないだけ。キャッシュでギリギリになる修羅場を味わってからが経営のはじまり、と皆さん口をそろえます。経営するって怖いのね。

「できること全部やる」ということで、文字通り、全部やりました。スタッフにお願いして給与を下げさせてもらったり、クライアントに会いに行ってお仕事をいただきに行ったり…。

そして藁にすがる思いで、原っぱ大学の会員の皆さんに寄付のお願いをしました。会社の惨状、私のシャチョーとしての未熟さを伝え、ご支援をお願いしました。

本当に本当に感謝しかないのですが、このお願いに100名以上の方が寄付のご協力をくださいました。お子さんが大きくなってもう何年も原っぱ大学に来ていないのにご寄付をくださったり。お子さんが貯めていたお小遣いから出してくれたり。まとまった金額で支援したいから出資するよ、と申し出てくださったり…。

たくさんのご寄付のキャッシュによってギリギリの危機状況を脱することができました。

そして何よりも、暖かい皆さんの思いにスタッフ一同、大いに大いに励まされて折れかけていた心が立ち直り、なくしかけていた自信を取り戻すことができました。その時に感じた皆さんからの暖かな思いが、なによりもあれ以来の私たちのエネルギーになっています。

当時頂いたメッセージに「未来の子育て世代、子どもたちのために原っぱ大学を続けてほしい」という言葉をたくさんいただきました。この言葉が非常に嬉しく、そしてとても重く使命感として自分の中に残りました。今でも、心の真ん中にあります。

未来の子どもたち、子育て世代のために。

私たちの8周年はあの時、支えてくださった皆さまがいなかったら間違えなく迎えられませんでした。

そして、寄付という形をとらずとも支え、励ましてくれたたくさんの社外の皆さん、先輩経営者、見守ってくださった皆さん、今はチームを離れている人たちも含めて苦しい時期を共にしたスタッフのおかげだと改めて思い返しています。

皆さん、どうもありがとうございます。

思いを受け取ってこの会社を続け、価値を大きく広げていくことが使命だと考えています。

えー、だいぶ一気に話が変わるのですが…。みんな大好き「しいたけ占い」の2023年下半期の運勢は皆さん、もう読みました?

ご存じない方にご紹介すると「しいたけ占い」はもともとVOGUE GIRLに連載されていた星占いです。暖かく、前向きな気持ちにさせてくれる文章は読んでいて気持ちよく励まされるので、ワタクシは半年に1回の半期占いを毎回楽しみにしております。

占星術の素養は全然ないのでよくわからないのですが自分の星座はしっくりくるけどほかの星座はあんまりしっくりこない。これって不思議ですよね(すべての星座の文章が万人にはまるように書かれているわけではないってこと…)。

ちなみにワタクシは牡羊座。牡羊座のしいたけ占いを読んでいくとこんなことが書いてありました。

仕事運:社長を目指します。
この時期のあなたは、自分の目標を「経営者」や「社長」にしてみてください。ゴールを経営者にする(中略)自分のゴールを経営者にしてみると、「今の自分の強みと、もっともっと鍛えるべきところ」と、「本当は面白くなるかも知れないのに、まだ引き出しの外へ出していないアイデアや才能」、そして、「周りからどのような役割が求められているのか」など、今までよりももっと多角的に自分を捉え、努力の方向性が見えてくるのです。
https://shiitakeuranai.jp/half-yearly-horoscope/2023-h2/aries/

はい。ということでちゃんと社長を目指します。妻に嬉々として話したら「これまで8年間も何をしていたんだ!」と非常にまっとうな指摘を受けましたが…。

皆さまのおかげで続けてこられたこの会社、より大きな使命に向かって続けていきます。これまで「シャチョー」と言って誤魔化しておりましたが…、責任を果たせる「社長」になります。(いや、でもやっぱりカタカナのほうがしっくりくるかな)。

ということで、これからも皆様、何卒よろしくお願いいたします。

原っぱ大学 第0期の最初の活動日。2015年2月。まだ土がふかふか。ここに写っている子ら、ほとんどみんな今や中学生や高校生…。時は流れました。

原っぱ大学 第0期の最初の活動日。2015年2月。まだ土がふかふか。ここに写っている子ら、ほとんどみんな今や中学生や高校生…。時は流れました。

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