40代おじさん、老害のはじまり。
ワタクシ40代のおじさんです。あまり年齢でくくるのは如何なものかとも思いますが、最近、40代・50代のおじさん仲間が増えております。それぞれに苦労を重ねて現在地に至っている同世代の仲間が周囲にたくさんいることは圧倒的に心強いのですが、その同質性ゆえ、これはもしや老害のはじまりか、なんて思うことがあります。今日はそんなお話です。
「三浦半島焚火の会」というゆるく共同主催させてもらっている会がありまして。不定期で20名程度のメンバーが集まって焚火を囲んで語らう場です。先日、その場で三浦半島の未来について熱く語り合っていたのですが…。ふと見渡すと参加者のほとんどが40代、50代の男性ばかり。メンバーの一人が「未来を語るなら僕らの同世代だけで語るのでなく、10代、20代の話も聞きたいよね」と発してくれて、衝撃的にはっとなりました。
同世代で、幼少期や社会人初期の原体験を共有できて、ライフステージが似たり寄ったりの方々とのコミュニケーションはやはりラクチンなんですよね。悩みが近かったり、価値観に共通項があったり、安心して相談したり相談されたりしやすい。問題意識を共有しやすい。共通言語で語りやすい。
それはそれで安心のコミュニティなわけですが、もしかして、自分たちより下の世代の感覚を先入観なく受け止めづらくなっている自分がいるのかも、と思ったわけです。老害のはじまりかもしれん。
ありがたいことに、「原っぱ大学のガクチョー」という仕事柄、ワタクシは割と若い世代(10代、20代前半)と話をする機会をいただくことがありまして。ゆっくりと話をできると、彼らがもっている私とはちょっと違う「感覚」に触れることがあります。
彼らの世代に共通のものなのかどうかわからないのですが…。私が受け取っている10代、20代特有の「感覚」を言葉にしてみるとこんな感じです:
つながりや共感を出発点にしている。立場の上下や経験の多寡は深いところではあまり気にせずフラットに人をみている。自分が大切にしていることを明確にとらえている(自分の軸と照らして周囲を見ている)。調和を大切にしている(自分の軸と異なってもあえてぶつかったりしない)などなど。
そして、思うのはこの微細な感覚を届けてくれるのはこちらが彼らの考え方や心の在り方を知りたい、と強く意識するときだけなんです。こちら側の「アドバイスしよう」とか「教えてあげよう」とか「育てよう」とかが溢れていると、彼らは素直にこちらの話を聞いてくれるだけになってしまう気がします。
おじさんとしてはそれはそれで気持ちいいのだけど、新鮮な新しい世代の感覚を肌で感じないままになってしまうのです。そして、新世代のことを分からないままに終わってしまう。自分自身の過去の経験と比較して「素直なんだけど、なんかよくわからないんだよね…」みたいなことを思ってしまうのです。
でもまあ、これも当然ですよね。自分が10代、20代だったころの40代ってはるか遠くの存在だった記憶があります。親世代か、会社ではとてつもなく偉い人たち。そんな人たちに自分自身のままで接するなんて怖くて仕方なかったわ。
だからこそ、我らおじさんたちは、ときに自分の正義を脇において、「後進を育てるぞ」と肩ひじ張るのもやめられたらいいな。「若い世代の意見を聞こう」と表面だけ「意見」を聞こうとするのでもなくて。自分たちより下の世代の在り方や感覚そのものに意識を向けられたらいいのかなと(なかなか難しいけど)。それが自分と世代の異なる皆さんと共に、未来を考える第一歩な気がします。
でも40代っていろいろ経験を積んできて、自分なりに大切にしたいことが見えてきて、つながりも増えて、影響力も出てきて、「さあ、これからだぜ!」ってモードになるし、「今までは自分のことでいっぱいだったけどこれからは社会により価値あることをやっていこう」なんて考えるタイミングだなぁ、と思うんです。おじさんと言ってもまだまだ体力あるし。
そんなときに見ている「社会」が同質性に基づく近視眼的な「社会」だと、つくりだそうとする価値も非常に独善的、自分本位になってしまうのだろうと思います。価値あることやろう、と言いながら老害モードまっしぐら…、ですな。ああ、超危険。思い切りの自戒を込めて、過去の成功体験に囚われず、自分を更新していくことにより意識的になっていたいなと思う今日この頃です。自分とは違う世代の方々の在り方に心を開こうとトライし続けるおじさんでありたいです。
先日、ご近所の40代友人で、尊敬する経営者の西村琢さんがご自分の経験をもとに子どもとの過ごし方の実践についての本を出版しました。
「だから声かけ、話し合う」西村琢 著
本の中で琢さんは子どもとの関係を「親から子に向けた一方的な関係などでは決してなく、互いに刺激と発見を与え合う相棒のようなもの。一方的ではなく双方向ですし、そこにあるのは子育てではなく子どもとの暮らし」だと書いています。
これは親子関係だけの話ではないな。とにもかくにも、自分の経験が増えてくると「教える」「アドバイスする」「導く」となってしまいがちですが、双方向で気づき合える関係性に意識を向けること。おじさんになればなるほど、実践していきたいものです。琢さんの本、おすすめです!

先日の「三浦半島焚火の会」の様子。寒かったから焚火なしで室内で。10代、20代のご参加もお待ちしております!次回は4月に逗子の山で開催予定。 ※ここに写っている皆さんが「老害」だと言っているわけでは決してありません!柔軟で思い溢れる素敵な三浦半島の仲間たちです!
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