犬と習慣と、SNSの話。

体重10kg未満の子犬のうちはなんとかなっていたのですが、今や体重30kgの巨体。精神的には6歳児相当…。

いやそもそも、その年齢で大型犬を飼うのは無理ゲーでしょう、という非難は甘んじて受けます。いろいろと経緯と言い訳があるのですが、本題じゃないので割愛。

母の自宅は我が家から15mと離れていないので、緊急事態の折には我が家の誰かが出動することになります。

母一人でもいろいろと心配ごとが多いのに、そこにハイテンションな大型犬もやってくるとそりゃ大変です。犬が靴下を飲み込んだと大騒ぎ。小屋に入らないと大騒ぎ。庭でリードがぐるぐるに絡まっていると大騒ぎ。我が家は子どもたちが大きくなってひと段落していたのですが、さながら新しい子どもがやってきたようです…。

そんなわけで、少しでも母が飼いやすいようにワタクシも必死に犬のしつけについて調べ、試す毎日。その結果、日々の些細な「習慣」がすべてなのだという結論に至りました。

遊ぶとき、餌をやるとき、寝かせるとき、排せつするとき、散歩にでかけるとき。ひとつひとつのシーンで繰り返し繰り返し、規律をもって辛抱強く向き合うことでリズムが生まれる。そのリズムが習慣になる。その習慣に則って行動することが心地よくなる。結果として犬も人間もストレスなく暮らせるようになる。

理想とすればそうなのだけど、この習慣の徹底が本当に、難しい。

相手も生き物だから、そこには駆け引きが生じるし。母はこれまでも何頭もシェパードを飼っており、その当時の、自分が若かったころ、父が元気だったころのやり方にこだわるのだけれど、今、必要なやり方は当時とは違う。年老いた母一人で大型犬と向き合うために母の習慣そのものをアップデートしてほしいのですが…。そりゃあ難しい…。頭で理解しても身体がついていかない…。

ああ、習慣とはこんなにも大切でこんなにも難しいものか…。

なんてことを考えていたら、そのメッセージがそのままズバリ自分に向かって飛んできました。習慣を変えて、積み重ねるのって本当に難しいのよね…。80代の母だけでなく、40代のアタクシにとっても…。習慣のマネジメントは人生の永遠の課題か…。

ちょっとした自慢ですが、このコラムは今回で139本目。毎週火曜日に書き続けてもう2年半。一度も休まずに習慣化できております（数少ない、私が継続できている『習慣』のひとつ）。かたや、SNSの発信（原っぱ大学や私個人のFacebookやインスタグラム、LINE）がすごく大事だと思い、投稿し続けたいと思うのだけれどどうにも「習慣化」できずにおります…。面倒くささが勝ってしまう。できない言い訳をしてしまう。

これなんぞは一例で、やったらいいのに習慣化できずに消えていった「非習慣」は挙げ出せばきりがありませぬ。

習慣、難しいぜ。

一方で、フィンランドに留学している我が娘は1日1回、インスタに現地での暮らしをアップし続けています。アカウントは@ikofi.n 。直近の投稿で100回目ですって！インスタ映えなんてまるで意識していない、日常をさくっと切り取った写真と彼女の日々の素朴な言葉。我が娘ながらすごいと思うのです。習慣の力。決めること、そしてやり切ること。（ぜひフォローしてみてください！）

習慣化の条件とは一体、何なんでしょうね。

自分が習慣化できたこと、できなかったことを振り返ってみるとこれが習慣化の流れな気がします↓

①決める→②宣言する（退路を断つ）→③仕組み化する→④快感を得る→⑤やめるのが怖くなる（辞めるタイミングがわからなくなる）

③と④あたりがきっと成否の分岐点なのだと思うのです。仕組み化と快感。

仕組みを構築して、その仕組みを通して成果を重ねて気持ちよくなる。ここが一巡しないと習慣にはならないのだろうな（私の場合）。そしてある程度継続するとやめるのが怖くなる（このコラムはまさにこの状態）。そうなったらあとはひたすら継続するのみです。

そういえば毎年のように年始に新しい習慣を始めようと①決意し、②宣言するのだけど、大抵、うまくいかない…（←この年始の決意と宣言のうまくいかなさそのものが毎年恒例の『習慣』になっている気がする…）。年始にやるからダメなのかもしれないと思い至りました。

年始はそもそも生活のリズムが非日常だから、そんなタイミングに決意しても③の仕組み化がうまく走りださないのかもしれない（仮説です）。

そうか、だからこそ、11月末の今ぐらいに決意するのがいいのかもしれない。今、新しい習慣を決めて、宣言して、12月いっぱいかけて③仕組みを回したら、2026年の年始にはいい感じでエンジンがかかっているはず（たぶん）。

というわけで、娘を習って私も原っぱ大学、個人アカウントのSNSへの毎日の投稿を習慣化させる、とここに決意します、はい。仕組み化は思い切りAIに手伝ってもらう所存です。